有志研究者の会 声明文

2022/10/09
追記 2022/12/09

2019年12月に武漢で新型コロナウイルスによる感染症が報告されて新型コロナ禍が始まりました。特に2020年2月にダイヤモンド・プリンセス号内での感染が確認され日本では連日ニュースとなり日本が危機感に包まれました。3月にはイタリアやニューヨークで医療逼迫がニュースになり、世界中がパニックとなりました。世界では学校の閉鎖やロックダウン、マスク着用の義務化などが推進されていき、最終的にはmRNAワクチンの接種が推進されました。

日本では法的な規制は緩いものの、緊急事態宣言が出され行動制限が始まり、蔓延防止法により飲食店が営業制限を受け、マスクやワクチンが推奨され、人によっては実質強制のように感じられる状況になっていきました。

しかし、それらの対策は科学的根拠に基づいたものだったのでしょうか? そして効果があったのか検証されたのでしょうか? 日本ではほとんど検証もされずに対策だけが増え、過剰なコロナ対策となっていったように思えます。

2022年2月ごろから、英国やデンマークなど欧州の国々、またワクチン先進国イスラエルでは規制が解除されていきました。感染拡大が収まったわけでも無いのに、です。これらの国の政府は公式には表明していませんが、対策に効果が無いことが誰の目にも明らかになってきたから、規制を解除していったのでは無いでしょうか。

実際、これらの国では義務が撤廢されると、マスクを着けている人はほとんどいなくなりましたし、日ごとのワクチン接種数も減少しました。「いつでもマスク」では効果が無いこと、ワクチンは感染予防効果が無くむしろ拡大させる可能性も有り、それでいて副作用が強烈で割に合わないことを、政府が言わなくても国民が気付いたのでは無いでしょうか。

日本学術振興会、科学者の心得(https://www.jsps.go.jp/j-kousei/data/rinri.pdf)には、こうあります。

「自分の専門知識、技術、経験を活かして、人類の健康と福祉、社会の安全と安寧、そして地球環境の持続性に貢献する責任を持っています」

今のコロナ禍において、研究者、科学者を自認している方々は、責任を果たしていると胸を張って言えますか?

我々はこれまでも個別に活動してはきましたが、未だに日本で推進されている「いつでもマスク」や「いつでもアルコール消毒」、「ワクチン推進」といった過剰なコロナ対策を終らせ、生活を一日も早く日常に戻すべく、科学的な見地から発信し活動を継続していくことを、改めて宣言します。

新田 剛 東京大学大学院 医学系研究科 病因・病理学専攻免疫学講座 准教授
藤川 賢治 医療統計情報通信研究所 所長、元情報通信研究機構 主任研究員
堀内 有加里 元東京大学大学院医学部研究科薬剤疫学講座 教務補佐/研究員、
元NPO日本医薬品安全性研究ユニット プロジェクトマネージャー
宮沢 孝幸 京都大学医生物学研究所 ウイルス共進化分野 准教授
追記 2022/12/09
池田 貴 民間企業代表取締役社長、
元国立研究開発法人理化学研究所 基礎科学特別研究員
伊藤 民武 応用物理系研究者
梅野 宜崇 東京大学生産技術研究所 基礎系部門 教授
田岡 洋介 宮崎大学 農学部 海洋生物環境学科 准教授
高宮 浩司 新潟大学経済科学部 准教授
吉田 真衣子 千葉大学医学部法医学 特任助教
渡邊 裕美 新潟大学大学院医歯学総合研究科 社会・環境医学 准教授
@koronanoukyuus1 都内医学部薬理学研究者 博士(理学)
@satomie9231 関西医療系大学の神経形態学研究者
@jiaoyuanbingne リウマチ膠原病内科・臨床免疫学および免疫学研究者 博士(医学)

注: @ で始まるものはツイッターアカウント名